東国原氏、大阪再生論展開「関西は独立国にした方がいい」

東国原英夫・宮崎県知事が16日（日）に放送されるテレビ大阪『GA-tuuun！』（昼11時30分〜※関西ローカル）で、お笑いタレント・たむらけんじと対談を行い、「関西は独立国にした方がいい！」と自論を展開。同番組の収録は12日（水）に弁護士・橋下徹氏が府知事選への出馬表明をする前に収録されており、現職の太田房江氏が立候補を断念した時期と重なった。オンエアを前に、番組関係者も「短期間でこれだけ大きく展開が変わり驚いている」と語っており、期せずして知事とたむけんの顔合わせのみならず、大阪の今後を占うといった面でも注目を集めそうな展開となったことに驚いている。

　以前より政治についても興味をもっていたたむけんは、「大阪再生」をテーマに東国原知事との対談を熱望していたが、ついに同番組でそれが実現。「どけんかせんといかん」で今年の流行語大賞を受賞した知事はスーツ姿のたむけんに「こんな格好で出てくるの？」と目を丸くしていた様子。

　30分の対談後、たむけんは「俺が市長選にでも出馬したら、意外と受かるんちゃうかな？ってよく言われる。知事も、パワーがすごくて何か変えたろうという気持ちが伝わってきた」とコメント。また、かつての本業の後輩とのトークに久しぶりに臨んだ東国原知事は、収録後「エネルギッシュな文化が集約された関西は、独立国にした方がいい。（文化や経済が）“全国均一”という流れでそれらが淘汰されるのはもったいなさ過ぎますよね」と話していたという。

　さらに東国原知事は、大阪府知事にふさわしい人物について「官僚出身者以外の人物でないと、裏金問題などの改革はできない」と発言。今回の橋下氏の出馬表明以前より「（橋下氏からの）応援要請があれば検討する」と語っていた東国原知事が、“理想の知事”を志す橋下氏の野望実現に一役買うことになりそうだ。